葉隠

「シリーズ世界遺産の旅」第一弾はライヒェナウ島です。ドイツとスイスの境にあるボーデン湖に浮かぶこの島は修道院の島として世界遺産に登録されています。電車で到着が近づく頃に車窓からは湖を望む事ができて、湖面を走っているような気分が味わえます。写真右側の湖を望むベンチは僕の中で世界遺産です。

Germanwingsのblindbookingというヨーロッパのいくつかある都市の候補から一つの都市を決定して50ユーロという破格の値段で往復できるという航空チケットがある。しかし、blindbookingというのはその名の通り、こちらから希望の都市を指定できないシステムである。WEBから希望日時を記入して申し込むと、ルーマニアの首都ブカレストに決定された。

出発前にネットで基本情報を集めるが、とにかく治安が悪いという情報が殆どだった。スリや偽警官が多く、横断歩道を青信号で渡ろうとしても、車が突っ込んでくるというのである。金曜の昼に空港に到着するも、空気が埃っぽく、空港前の歩道も整備されていない。なんとかバスで市街地に入るも、廃墟のような建物ばかりのスラム街のようなところで、野良犬がとにかく多い。

独裁国家はこんなにも国を滅ぼすのかと、旅行というより社会見学をしているようだ。街のいたるところに立派な銅像があるが、道路を始めとする公共整備がかなりひどい。バス停には地図や時刻表どころか、何番線が通るのかも表記されていない、全てが冒険だ。ホステルのフロントにどこで両替をすれば良いのか聞くと、中央駅に両替所があるが、とにかく駅は治安が悪くて危険だから警察官と一緒に行くように勧められた。地下鉄なんかどれだけ危険なんだと思いきや、なんと各車両に警備員が立っていて、街で一番平和な感じがした。

スラムではどれほど夢と希望が持てるのだろう。横暴な人間はどこにでもいるが、彼らを育てた社会環境があって、彼らを育てた家庭環境があることを考えれば、罪の在処は必ずしも本人にのみあるのではないのかもしれない。国づくり、町づくり、そして家庭がそれだけ大切なんだと気づかされた。

1135年から11年かけてドナウ川に建設されたドイツで最も古い橋を越えたところに、第二次世界大戦での戦渦をほとんど受けずドイツで唯一中世の町並みを残し、街そのものが世界遺産というレーゲンスブルクがある。



街から少し離れたところにはバイエルン王ルートウィヒ1世により1830年から1842年にかけて建造されたワルハラ神殿がある。ギリシア神殿のドリス式を模して造られた。丘の上にあるこの神殿からはドイツの大平原が見渡せる。

家の隣にある池のカモにひなが誕生しました。
毛がふさふさです。