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葉隠

「 未選択 」

Mercedes-Benz Museum

2009.07.13 Monday 05:44



メルセデス・ベンツミュージアムに行ってきました。
一般的な博物館と違って、ドイツの各自動車メーカーの博物館は展示に関してお金の掛け方が半端じゃない。ほぼ全てが常設展示なので、それらを支えるものが全て特別発注になっており、展示と空間が常にベストな状態で一体となっている。博物館を一周し終わるころにはベンツが一台欲しくなる。そして、出口付近にはしっかり販売所があるのである。


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日本の神々

2009.07.08 Wednesday 09:51

多くの日本人は「私は無宗教です。」と、言うが、そこには多くの矛盾がある。日本人の一般的な年中行事と言えば、正月に初詣(神道)、夏にお盆(仏教)、冬にクリスマス(キリスト教)がある。日本のクリスマスの場合、祈りを捧げることは少ないのでキリストの信仰とはいえない。しかし、神社で祈りを捧げる事は神道の信仰といえないか。日本人に神道の自覚が少ない理由に厳密な入信規定(キリスト教でいえば洗礼の儀式)がないことが挙げられるだろう。そもそも神道には教典がなく、教祖や布教団体もない(新興宗教を除く)。神に祈りを捧げる事が神道では入信になるのである。そして、家に神棚を設置する人は敬虔な信者といえよう。

仏教はといえば、勿論我々は人の死に対して葬式をあげることが一般的である。そして、その後は仏壇を設置するのである。文化庁の「宗教年鑑」によると、国内の信者数は神道系が約1億600万人、仏教系が約9,600万人、キリスト教系が約200万人、その他約1,100万人、であり、足すと日本の総人口を遥かに越える。これは、一つの家庭に神棚(神道)と仏壇(仏教)が同時に存在しているように、一人の人間が複数の宗教を信仰しているとされているためである。
もともと日本には神道があった。神道は他の一神教とは違い、八百万の神を崇拝する。日本は宗教戦争が起こらなかった貴重な国であるが、その理由には八百万の神の崇拝が大きかったと考えられる。宗教に関して曖昧な点が多い日本であるが、それは一つの寛容さであるかもしれない。

それにしても、自然を超越したものの存在を否定する人は多いだろう。私にとっても、宗教に関しては多くの疑問がある。歴史的に見ても、宗教に関する負の遺産は計り知れないほど多い。しかし、もし誰か身近な人が亡くなったときに、その人の冥福を祈らずにいられるだろうか。少なくともそのとき人は、霊魂の存在を信じているのである。

人生の岐路に立たされれば、人は神頼みをする。しかし、そのとき神とはいったい誰のことを指すのか。日本人にとっては曖昧である。そもそも、日本ではそれを特定することで何か意味が発生するだろうか。

Basel

2009.06.18 Thursday 08:56

チューリッヒの後はバーゼルへ。今回の旅行の最大の目的である世界最大のアートフェアー"Art Basel"を見学。世界最大は想像より大きく、途中何度か休憩を入れながら回りました。その"Art Basel"は全然面白くなかったんだけど、街の美術館がまた良かった。



しかも、建築が素晴らしい。ヘルツォーク&ド・ムーロンの本拠地だけあって、街も建築を観光の目玉の一つにしている。フランク・オー・ゲーリー設計のヴィトラ・デザイン・ミュージアムは外見は歪んだように見えるけど、中に入るとかなり開放感がある。ミュージアムの向かいにはまた面白そうな建物が建設中でした。



Zürich

2009.06.18 Thursday 08:11

2日間、スイスの経済都市チューリッヒへ。ここの美術館の質は高い。ゴッホやセザンヌ等の作品の中でも更に価値の高い作品を揃えている印象がある。しかし、そんな美術館巡りは初日に済まして、二日目はハイキングをすることにした。街を見下ろす山の頂まで電車で登り、更に展望台の鉄塔を上る。すると、360度地平線を望むことのできる壮大な景色に言葉を失う。いつも旅先で思うけれど、美術館で絵画を鑑賞するよりもこういった景色を眺める方が圧倒的に興奮する。いや、そんな興奮があったからこそ、風景画は誕生したのだ。



その後は林や草原の中をひたすら歩いた。"No Music, No Life" の言葉はここでは意味を成さない。静寂に耳を傾ける。2時間程歩いたら運動不足の体はかなり重くなってくる。終着地点は見えず下山するのを諦めそうになった。かといって山賊になる勇気もなく、最後まで歩き続けたのでした。



Frankfurt

2009.05.31 Sunday 09:04

大学の授業でフランクフルトへ。PORTIKUSというミュージアムに入るとDan Grahamの個展準備作業中でした。暫くして、ボロボロのTシャツを来た作業員のようなお爺さんが教授と話しをしていると思ったら、なんとDan Grahamその人でした。彼は直接我々に一通り作品を解説してくれました。



翌日、時間があったので個人的にユダヤ人墓地へ。墓地の外壁にはナチスによって迫害された人々のネームプレートがずらりと並んでいる。プレートには生年月日と命日が記載されているのだが、ときどきその片方、或は両方が記載されていないものもあった。よく考えてみれば、彼らは強制収容所で遺棄されたのだから、ここに亡骸は埋葬されていないのかもしれない。
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プロフィール

HN:
Tomoyuki Ueno
年齢:
42
HP:
性別:
男性
誕生日:
1982/05/11
職業:
artist
自己紹介:
Tomoyuki Ueno

1982, born in Kobe, Japan.
graduated from the Master's program in Inter Media Arts at Tokyo
University of the Arts.
transfered to Art and Media department at Berlin University of the
Arts under DAAD program from 2009.

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