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葉隠

「 日本の神々 」

日本の神々

2009.07.08 Wednesday 09:51

多くの日本人は「私は無宗教です。」と、言うが、そこには多くの矛盾がある。日本人の一般的な年中行事と言えば、正月に初詣(神道)、夏にお盆(仏教)、冬にクリスマス(キリスト教)がある。日本のクリスマスの場合、祈りを捧げることは少ないのでキリストの信仰とはいえない。しかし、神社で祈りを捧げる事は神道の信仰といえないか。日本人に神道の自覚が少ない理由に厳密な入信規定(キリスト教でいえば洗礼の儀式)がないことが挙げられるだろう。そもそも神道には教典がなく、教祖や布教団体もない(新興宗教を除く)。神に祈りを捧げる事が神道では入信になるのである。そして、家に神棚を設置する人は敬虔な信者といえよう。

仏教はといえば、勿論我々は人の死に対して葬式をあげることが一般的である。そして、その後は仏壇を設置するのである。文化庁の「宗教年鑑」によると、国内の信者数は神道系が約1億600万人、仏教系が約9,600万人、キリスト教系が約200万人、その他約1,100万人、であり、足すと日本の総人口を遥かに越える。これは、一つの家庭に神棚(神道)と仏壇(仏教)が同時に存在しているように、一人の人間が複数の宗教を信仰しているとされているためである。
もともと日本には神道があった。神道は他の一神教とは違い、八百万の神を崇拝する。日本は宗教戦争が起こらなかった貴重な国であるが、その理由には八百万の神の崇拝が大きかったと考えられる。宗教に関して曖昧な点が多い日本であるが、それは一つの寛容さであるかもしれない。

それにしても、自然を超越したものの存在を否定する人は多いだろう。私にとっても、宗教に関しては多くの疑問がある。歴史的に見ても、宗教に関する負の遺産は計り知れないほど多い。しかし、もし誰か身近な人が亡くなったときに、その人の冥福を祈らずにいられるだろうか。少なくともそのとき人は、霊魂の存在を信じているのである。

人生の岐路に立たされれば、人は神頼みをする。しかし、そのとき神とはいったい誰のことを指すのか。日本人にとっては曖昧である。そもそも、日本ではそれを特定することで何か意味が発生するだろうか。
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プロフィール

HN:
Tomoyuki Ueno
年齢:
42
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性別:
男性
誕生日:
1982/05/11
職業:
artist
自己紹介:
Tomoyuki Ueno

1982, born in Kobe, Japan.
graduated from the Master's program in Inter Media Arts at Tokyo
University of the Arts.
transfered to Art and Media department at Berlin University of the
Arts under DAAD program from 2009.

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