忍者ブログ

葉隠

「 未選択 」

documenta

2017.07.22 Saturday 05:59

5年に一度、カッセルで開催されるアートの祭典”ドキュメンタ”に行ってきました。前回来た時はTheaster Gatesの音楽と居住空間、コミュニティーを扱った作品や、今や大スターのTino Segalの誰がパフォーマーで誰が観客か分からない状況での衝撃的なパフォーマンスが印象的だったので、今回も勿論楽しみにしていました。



 今回のメインの作品とも言える Marta Minujín の"The Parthenon of Books"。これまでに検閲を受けてきた本を集めて、パルテノン神殿を作るというプロジェクト。実際近づいてみると、検閲を受けてなさそうな同じ新書もいっぱい。


船の断片は Guillermo Galindo の難民船の残骸を楽器にした作品。

しかし、今回は楽譜や書類、記録写真などの資料的展示が多く、期待していたのとは違う、これじゃない感が。主にユダヤ人や移民問題、人種問題を扱った作品が多かったのですが、ディレクターのAdam Szymczykはポーランド出身で、ユダヤ人迫害をテーマにした作品をドイツで展示させるという行為は韓国が慰安婦を、中国が南京大虐殺をテーマにした作品を日本で展示するようなもので、ドイツの歴史に向き合う姿勢と許容力はやはり凄いと思います。




 それでもずっと資料的なものを見せられると疲れてきますが、Terre Thaemlitzの映像作品『Lovebomb / Ai No Bakudan』は衝撃的でした。鉄腕アトムが崩れ落ちて、立ち上がる5秒くらいのモノクロ映像をひたすらループ再生しながら、被爆者のインタビューからサンプリングされた「わかりました」という声がしつこいくらいに繰り返される。その後も黒人迫害や同性愛に関する映像が低音の地響きとともに再生される。自分で撮影したものではなく、ドラマチックな映像や音楽や言葉を集めてミックスするという手法はずるいのではないかとも思うが、それでも感動してします。実は彼が同性愛者のDJであるということも分かって納得。




PR

Transboundary

2017.06.18 Sunday 00:49



hpgrp GALLERY NEW YORK での展覧会に出品致します。

Transboundary

2017.06.21 ( wed ) -2017.07.29 ( sat )


ARTIST
百武てつ吾、上野友幸、照屋勇賢
RECEPTION
2017.06.21 ( wed ) 6pm-9pm Tribeca Art Night#4 同時開催
GALLERY
hpgrp GALLERY NEW YORK

http://hpgrpgallery.com/newyork/

©Yuken Teruya  Minding My Own Business(Jan25,2014), 2015, New York Times, 12.5”x 12”x 2-1/8”(左上)


©Tomoyuki Ueno  Don’t You Wanna Dance?, 2017, Brass, Iron and  Wood, 41”x 81”x 31-1/2”(右上)


©Tetsugo Hyakutake  Industrial Port, Kashima, Japan 2009, Archival Pigment Print, 16”x 56”/each(下)

この日はTribeca Art Nightも開催予定で、トライベッカのギャラリー約30軒が21:00まで延長オープンします。


Künstlerhaus Bethanien

2017.06.18 Sunday 00:42

クンストラーハウス・ベタニエンのレジデンスがついに始まりました。今月から1年間ここで滞在制作致します。





7月6日に最初のオープンスタジオがあります。1階ギャラリーでの個展は来年4月です。Gallery Weekend の期間中ということもあり、とても良い時期に決定しました。

ブルーノ・タウト

2017.05.23 Tuesday 20:23





ベルリン南部に位置するブルーノ・タウトが設計した家に作品を設置しました。
淡いクリーム色の額縁が偶然にもお部屋の家具類と同系色で、とてもマッチしました。

Duality

2017.04.29 Saturday 21:40

今年、堺市に新しくオープンした"ギャラリー 住吉橋"にて、展覧会を開催いたします。
ギリシャから素敵なアーティストも二人来日です!



Duality (デュアリティ)

- それぞれの形態と それらが重なり合うとき -

上野友幸
Eva Mitala
Dimitrios Antonitsis

2017年 5月5日 16:00 よりオープニング
6、7日 11:00 - 18:00

ギャラリー 住吉橋
〒590-0973 大阪府堺市堺区住吉橋町2-3-18


この展覧会タイトルである『Duality(デュアリティ)』は二重性を意味します。上野友幸は蝶の模様を切り取って花を作り、エバ・ミターラは連続したドットをシルクスクリーンによって重ね合わせ、ずらすといった行為によって新たなパターンを生み、ディミトゥリオス・アントニチスは化石と真珠を組み合わせたオブジェやパール塗料によるドローイングで、人々の悲観的な感情をどう美しいものに変えることが出来るのかを探っています。
 二つの形態を重ね合わせたとき、そこには新たな関係性が生まれます。そして私たちは気付くのです、そこには物理的世界と観念的世界があるということを。つまり、物理的にそこに二つのものが存在しているということと、二つの形態が重なっている意味がそこにあるということ、或いはそういう認識をする自身の中に世界が構築されているということです。どのように物事を重ね合わせ、どのように世界を表現するか、それぞれのアーティストの表現にある『Duality』に触れることで、世界は違って見えてくるかもしれません。
PREV6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 | NEXT

忍者ブログ

カレンダー

02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

[08/13 Герда 2021]
[11/12 cialis online]
[09/23 Tomo]
[09/23 Kim]
[05/03 UENO]

最新TB

プロフィール

HN:
Tomoyuki Ueno
年齢:
42
HP:
性別:
男性
誕生日:
1982/05/11
職業:
artist
自己紹介:
Tomoyuki Ueno

1982, born in Kobe, Japan.
graduated from the Master's program in Inter Media Arts at Tokyo
University of the Arts.
transfered to Art and Media department at Berlin University of the
Arts under DAAD program from 2009.

バーコード

ブログ内検索

最古記事

Max
(06/15)
(07/24)
(07/30)
(08/19)
(08/25)

OTHERS

Powered by [PR]
Designed by TABLE ENOCH