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葉隠

diary of Tomoyuki Ueno

art in transit:THE FINAL

2020.08.14 Friday 23:14

久しぶりの投稿になりました。3月下旬になんとか日本からベルリンへ戻りました。当時、ヨーロッパのコロナによる状況が非常に悪かったため、日本に残った方が良いと何人かから言われましたが、結果的には制作環境のあるベルリン、そして何より政府によるアーティストへの迅速で手厚い援助が受けられたことで、引き続き制作に集中して取り組むことが出来ました。この状況の違いはアーティストに限らず、非常に大きいものです。この違いはこの数年先、数十年先にもっと大きくなるでしょう。一方、2005年から私の作品を客室に常設して頂いていた京都のホテルは今回の危機に耐えることが出来ず、閉館となりました。各アーティストが各客室に作品を常設展示していくという面白い企画をしたVoice Galleryで、それらの作品やドキュメントが展示されます。

"art in transit:THE FINAL"
2020年8月15日(土)~20日(木)13~19時
http://www.voicegallery.org/exhibition_event.php

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今年6月、コロナ禍の打撃を受け、京都市内のあるホテルが廃業しました。客室120室のうち半数の60室それぞれが、京都ゆかりのアーティスト60人の作品を展示していました。作品は、当ギャラリーが2001年~2006年の間に企画・運営した"art in transit"というプロジェクトを通じてコレクションされていました。そして、2020年、ホテル閉館に際して作品は当ギャラリーに託され、アーティストの元へ返すことになりました。
このたび、ホテルの最後の日まで展示されていた作品の中から約20点を展示し、特別展"art in transit:THE FINAL”を開催します。
2001年から5年間、計10回にわたった"art in transit"では、アーティストたちにホテルの日常を経験してもらうため、6名が2日間ずつホテルに滞在し、近隣を散策したり他の宿泊者と交流しました。館内の交流スペースも、アーティストの手に成る空間でした。アーティストたちは、滞在体験に基づいて制作し、作品を客室に残しました。また、アーティスト滞在の後、2日間、以降は宿泊者しか鑑賞できない作品を一般に公開しました。(実際のところ、閉館までの間、客室の作品は、それぞれのべ約1万人の国内外の旅行者が鑑賞しました。)多くのアーティストが客室を特別にインスタレーションした、当時の記録写真もあわせてご紹介します。
本展の目的のひとつは、これまで旅行者の記憶だけにとどまっていた作品との再会ですが、もうひとつは、"art in transit "の頃の寛容な時代を振り返り、2020年になって、世の中が突然失なったもの、その代わりに得たものを確かめながら、次の時代へ進む準備とするためです。
本展の展示作品には、10数年間から20年間を経た変化が見られます。それは、旅行者との時間や、季節の推移を象徴しています。が、当時のアーティストの熱気はいまだに鮮やかで、作品の随所にホテルという居住空間に展示するための技術や工夫が残っています。中には、今となっては、活動初期の記念すべき一歩となった作品もあります。かつてご覧になった方にも、初めてご覧になる方にも、当時の活気をお伝えできるかと思います。
後日オンラインでもご披露もします。(松尾惠)
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Akiyoshidai International Art Village

2020.01.16 Thursday 22:01

1月8日より山口県の秋吉台国際芸術村で滞在制作しています。
磯崎新設計の建築と椅子がとても美しいレジデンス施設です。





秋吉台国際芸術村
https://aiav.jp/trans/2019-2020/

制作テーマ    「この土地とともに生きる」 “Live Together with This Land”
滞在制作期間    2020年1月8日(水)~3月12日(木)[65日間]
オープンスタジオ   2020年1月26日(日) 14:00~16:00
オープニング    2020年2月29日(土)
展覧会         2020年3月1日(日)~3月8日(日) (入場無料)

秋吉台の大理石を使って作品を作る予定です。

PAN 2019

2019.11.23 Saturday 23:45

今年もアムステルダムのアートフェアー PAN にGaleire Martin Mertensから出品します。




PAN Amsterdam
Art and Antique Fair 2019. events Sunday 24 November – Sunday 1 December 2019. The biggest national antique fair in the Netherlands takes place in Amsterdam!

Europaplein 20, 1078 GZ Amsterdam, Netherlands

https://www.pan.nl/en/dealerdetails/191/galerie-martin-mertens

Dampfschreinerei

2019.10.17 Thursday 01:59

カールスルーエの工場跡に新しくオープンするプロジェクトでの展覧会に参加します。
ZKMの目の前でとても広いところらしく、楽しみです。



- DAMPFẞCHREINEREI -
Oct.19 - Nov. 9, 2019
Fritz-Erler-Str.7, 76133 Karlsruhe

http://dieanstoss.de/neu/termine

Ghana

2019.09.13 Friday 23:45

最近まで行くなんてこと想像すらしていなかったガーナに行ってきました。
そもそものきっかけは1年半前、ベタニエンで滞在制作していたときの隣人がガーナ人アーティストのイブラヒム・マハマだったことです。当時若干31歳にしてドキュメンタへの出品、ベネチア・ビエンナーレに2回参加、イギリスのホワイト・キューブ・ギャラリーに所属という輝かしい経歴の持ち主にして、フレンドリーな人柄という申し分ない男。そんな彼が現在3回目の参加をしているベネチア・ビエンナーレのガーナ館は今年最も注目すべきパビリオンとして注目されています。
そんなことを親しくさせて頂いている美術関係者に時折話していたところ、一緒にガーナのアートを見に行こうということになりました。



首都アクラ。街の中心に舗装された道路が僅かにある以外は土の道路。歩道も穴だらけでなかなか危険。ちなみに、ガーナは詐欺が多いらしく、入国審査のときにさっそくお金をせびられました。いったいいくら出せるのかと何度も聞かれたものの、これは怪しいと気づいて拒否し続けると、そのまま通してくれました。



いつも朝食をとりにだけ行っていたホテルのねこ。



ホンダや日産の4WDをよく見かけました。お店は基本的に路上販売。



左のお皿がバナナのフライ。右のお皿はバナナの見た目で味はポテトの野菜。
真ん中の写真がそのバナナっぽい野菜。



街のいたるところで、ココナッツが飲めます。

 

イブラヒムがギャラリーを今年オープンしたタマレという町に。
ギャラリーと言いつつ、ミュージアムの規模。
ここで様々な企画展を無料で一般公開しています。



イエロー・イエローという三輪車のタクシー。風を感じながら走るので、想像以上に面白い。
ガーナはみんな運転が非常に荒く、窓ガラスが割れていることがとても多いです。



路地裏のちょっとスラム街のような商店街。かなり貧しさを感じさせるものの、みんなめっちゃお洒落。



タマレの中心地。露店がいっぱい。



少し郊外に出ると、牛の群れが道路を占領。
道路脇には巨大な蟻塚がありました。



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プロフィール

HN:
Tomoyuki Ueno
年齢:
42
HP:
性別:
男性
誕生日:
1982/05/11
職業:
artist
自己紹介:
Tomoyuki Ueno

1982, born in Kobe, Japan.
graduated from the Master's program in Inter Media Arts at Tokyo
University of the Arts.
transfered to Art and Media department at Berlin University of the
Arts under DAAD program from 2009.

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