今年のベニス・ビエンナーレは会場を巡るほどに虚無感が募るような内容だった。それでも、日本館の塩田さんの作品はドイツ美術雑誌の表紙や海外のWeb記事にトップで取り上げられる程注目されている。逆に自国のアーティストを全くひいきしていないドイツには、それはそれで文化の高さを感じる。
アメリカ人アーティストのTheaster Gatesは良かったけれど、ドクメンタでの展示の方が遥かに良かった。更に、今回は同じように音楽系ビデオ作品を出品しているアーティストが他にも何人もいるなど似たような作品が多く、さすがに何時間もかけて見て回るには苦痛を伴った。そんな訳で、前回のベニス・ビエンナーレの良さを改めて感じたのでした。