11月27日より東京のhpgrp galleryにて個展を開催致します。
何年も前からアートフェアなどでお世話になっているギャラリーですが、初個展となります。
The world goes onhpgrp gallery2020.11.27Fri - 2020.12.26Sat
〒107-0062 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1Ftel 03-3797-1507email art@hpgrp.comopen 12時〜19時30分close 日曜・月曜・火曜hpgrp GALLERY TOKYOより、上野友幸個展「The world goes on」開催をご案内申し上げます。上野友幸は東京芸術大学大学院を修了後、2009年からベルリンを拠点に国内外で活躍するアーティストです。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生、ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリン芸術大学を修了し、2017年よりクンストラーハウス・ベタニエンにて一年間のレジデンスに参加するなど着実に実績を積み、2018年にはモスクワ・ビエンナーレ・フォー・ヤングアートに選出されています。本展覧会に出品する大理石や化石、蝶の標本や枝といった自然素材から作り出される作品には、芸術と日常を接続しようとする上野の強い意志が感じられます。「Wave Sculpture」は大理石プレートとアクリルマウントの写真を組み合わせた作品シリーズです。大理石にの模様と写真の波を繋げるように並べることで、大理石の模様は波に見え、波は大理石模様のようにも見えます。それは古代ギリシャ時代から芸術家達が大理石を使って、造形的リアリティーを追求してきた歴史に対する上野の挑戦でもあります。この作品を鑑賞した後、私たちは海や川に大理石の模様を投影したり、大理石の外壁やテーブルの模様に波を見るようになるかもしれません。つまり、上野は展示空間を飛び出して日常風景をも彫刻化していると言えます。蝶のコラージュシリーズは生と死を扱ったポエティックな作品です。花のある生活を写したモノクロ写真の上には、鮮やかな蝶がピンで留められています。所々色のついた花は、その蝶の羽根の模様を切り取って貼り付けられたものです。蝶と花が互いを必要とするように、人類もその昔から、誕生を祝うときも弔うときも花を必要としてきました。このシリーズからは、そのような生死を超越した一元的世界を感じることが出来ます。本展覧会では変わりゆくものと変わらないものを対照的に見せており、蝶のコラージュやこの帰国中に拾い集めた小枝を繋ぎ合わせた作品は朽ちていくことを暗示させると同時に、繰り返される生命を感じとることも出来ます。現在、パンデミックが私たちの日常に大きな影響を及ぼし、「The world goes on」というテーマが示すように、世界は変わり続けます。しかし、その変わり続けることで維持されているものにこそ我々は普遍を見つけることが出来るのです。この機会にhpgrp gallery初となる上野友幸の個展を是非ご高覧ください。